【ONEPIECE】スキ&大スキ 〜トラファルガーロー〜
第2章 仲間
朝
目を覚ますと何故か部屋にトラファルガーローがいた。何かの本を読んでいる。随分早起きだな……って
「え?!な、な!」
「……朝からうるせぇ…」
「だっ…て!」
何故トラファルガーローが同じ部屋に?!私が寝た時は確かに1人だった……。私はハッと布団の中を見る。
「何もしてねぇ。俺がここにいるのはここが俺の部屋だからだ」
「へ?!//そ、そうなんですか…!てっきり……」
「てっきり?」
ニヤニヤと私の反応を楽しむトラファルガーロー。だって男女が2人で同じ部屋って…しかも欲しいものはなんでも手に入れる海賊と一緒なんて何かあるに決まってる…!
「なんでもない…!それはそうと随分朝早いんですね…まだ朝6時ですよ」
「昨日から寝てねぇからな」
「寝ないで本読んでたんですか?」
「いつもそうだ」
「何読んでるんですか…?」
「医学書」
「医学書…?なんで…?」
「俺は医者だ。当然だろ」
こんな人相悪いのに医者…?!私の知ってる医者は優しくて「チクッとするよぉ〜」って注射打ってくれるような人なんだけど。この人に注射打たれたりでもしたら……
ー動くな。変な所に刺さっても保証しねぇぞー
なんて言ってきそう……
「おい。返事が決まったんならクルーを集める。そこで話せ」
「……は、はい……。」
私がこの船に残るか、次の島で別れるか、
その答えを出さなければいけない。
寝ていたクルーらも船番をしていたクルーも甲板の中心に集まる。
もちろんトラファルガーローも。
「ねねちゃん…」
「…昨日はご飯ありがとうございました。嬉しかったです」
「……」
「私はー…」
「この船に乗って旅を続けて、両親が出来なかった事を証明したい」
「……フッ」
「ので、この船に置いてください…」
「も」
「勿論だよぉ〜!!」
「……っ!」
「良かったー!俺達と一緒に旅をしよう!」
「あいあいー!」
「これから航海が楽しくなるぞー!」
私は腕を組んで甲板の壁にもたれかかっているトラファルガーローを見ると彼と目が合う。
フッと笑うトラファルガーローに私は笑顔で答えた