• テキストサイズ

~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】

第21章 Corpse


「さぁ、陽菜さんも行きましょう!」
「うぇ?わっ私も!?」
コナン君のことは任せて、梓さんと女子トークをしながら、ポアロで残りのコーヒーを飲もうと考えていた私の手をとり、走り出す安室さん。

ちょっと~結局こうなるのね…はぁ。
「梓さん!後でお代は払いに来ます!!すみません!!」
私は安室さんに引っ張られながら、梓さんに向かってお詫びの言葉を伝える。警察官たるものが、無銭飲食だなんて…。

安室さんは私の手を引きながら携帯でシュミレーションして、レシートが落ちている場所を絞り込む気のようだ。

風力、風向…この周辺の建造物の立地状況を考慮に入れて趣味レーションすれば…風の流れが読めて飛ばされた先が絞り込めるはず…スマホを見ながら考え込み、手を引く安室さんのスピードはかなり速く、ついていくのがやっとである。

「はぁはぁっ、あっ安室さん、レシート見つかりそうですか?
あまりの速さに息切れをしている私とは違い、涼しい顔をして答える安室さん…鍛えているのは分かるが体力がありすぎである。さすがゴリラ…。

「ええ、おそらくこの辺りにあるはず…ほら、ありました」
「さすが、安室さん!!見つかってよかった…”Corpse”の下にあるのはおそらく車のナンバー…猫ちゃんの首輪が冷たかったとなると考えられるのは冷凍車だとは思いますけど…」
2人でレシートを覗き込み意見を交わす。

「陽菜さんこそさすがですね。これだけの情報でおそこまで推理できるとは…。付け加えると冷凍車などの特殊な用途で用いる車は8から始まる8ナンバーのはず…でもこれは8ナンバーじゃないってことはおそらく宅配業者のクール便。そこまで分かれば?」
「絞り込むのは簡単ですね!」

安室さんの車に乗り込みコナン君たちが乗っているであろうクール便のところまで急ぐ。長時間閉じ込められているなら、凍傷になっている可能性もあるし、何より犯人に見つかったら命に危険が及ぶ可も否定できない。

/ 97ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp