• テキストサイズ

~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】

第21章 Corpse


カランコロン。ドアを開けると可愛い三毛猫がいた。
「大尉!今日は遅かったわねぇ...」
みゃーっと鳴く大尉と呼ばれている、その猫はとても可愛いかった。
「かんわいぃ~♡」
「でしょでしょ!ほら、大尉たんと召し上がれ!」
「あれ?梓さん、大尉の首輪に何かあります!」
ご飯を食べている大尉の首輪に何か挟んであるのを発見した。梓さんがそれを取り、広げてみるとタクシーのレシートだった。

「タクシーのレシート?」
「そうみたいですね、ちょっとみてもいいです?」
「はい!どうぞ」
梓さんから受け取ろうとしたタイミングでポアロのドアを安室さんがあけ、掴みそこねてレシートが飛んでいってしまった。

「ん?何かあったんですか?」
何も知らない安室さんは首をかしげながら問いかける。
「実は大尉の首輪にレシートが挟まっていて、見ようとしたら風で飛ばされてしまって…梓さん、あのレシートおかしなとこは、なかったですか?」
「確か、レシートの文字が消されてました。”Cor"と”P”と”Se"の文字の間が消えてて印刷ミスかなと思ったんですけど…」

「「(Corpse…死体?!)」」
安室さんを見るとどうやら私と同じことを思ったようで、目が合う。
「梓さん、この猫がここに毎日餌をねだりに来るのを知っているのは?」
安室さんは何かを察したように梓さんに問いかける。

「最近来るようになったので、知っているのは安室さんとマスターと今日いる陽菜さんと、あとは…コナン君ぐらいですけど…」
梓さんはうーんと考えながら安室さんに答える。
「コナン君ですか…」

これはきっとコナン君がポアロにいるであろう安室さんに向けた暗号のはず…というか、コナン君…君正体隠す気ある?小学1年生が思いつく暗号じゃ絶対ないのよ…ゼロ君めちゃめちゃ疑ってるからね?

「それに、そのレシートを取るときに首輪に触ったんですけど、かなり冷たかったような…」
梓さんは触った大尉の身体もいつもより少し冷えていたと付け加える。

「確か飛ばされたのあっちのほうでしたよね?」
「ええ?まさか安室さん探しに行くんですか?」
安室さんはどうやら飛ばされたレシートを探しにいくつもりらしい…。

「梓さん!マスターには今日は体調を崩して早引きしたと言っておいてください!今日のバイト代はいらないと…」
「はっ、はい…」

/ 97ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp