~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】
第2章 旦那様は公安
「んなっ!!抜けてませんからっ!!降谷くんなんて大っ嫌い!!もう話しかけないでっ!!」
信じらんない!こんな所でキスするなんて!しかもあの余裕な顔がまたムカつく。絶対しばらく口きいてやんないんだから。
安室スマイルで余裕そうにみてくる降谷くんに更に怒りが込み上げてきたので無視して仕事に取りかかることにした。
そんな2人のやり取りをまたしてもまのあたりにした風見は頭をかかえた。
「(はぁ……降谷さんの殺気が収まったのはいいものの、あんな激しいものを見せつけられた我々の身にもなって欲しい。)」
まだまだ仕事が盛りだくさんだと言うのに、2人のラブシーンを見て使い物にならなくなった奴らが何人か。
はぁ、忙しいのに勘弁してくれ。と言いたい気持ちを俺は押し殺して仕事を再開した。
「風見さん、これはどこまでできてますか?」
「これはあと少しで提出できます。」
「了解です。では、これが終わったら風見さんは一旦お家に帰宅してください。」
「いや、しかしまだやることは沢山……」
「これは上司命令ですから風見さんに拒否権はありません。そんな顔では仕事を任せられません。そこの皆さんも手元の仕事が終わり次第、いったん帰宅して休んでください!」
「はぁ、分かりました。お言葉に甘えさせていただきます。」
「はい。」
「「「「(まじで天使~)」」」
陽菜さんは美人と可愛いを6:4で割ったような顔立ちで、可愛くて美人だ。降谷さんと並ぶ姿はまさに美男美女である。そんな陽菜さんに微笑まれると寝てない自分達の思考回路はショートし笑顔に骨抜きにされそうになる。
「おい、お前ら。俺の陽菜をそんなに見つめるな。」
陽菜さんを自分の腕に収めながら俺に殺気を放つ上司のおかげで一気に目が覚めた。
「「「すみません!降谷さん!」」」
訳の分からない理由で、頭を下げて謝る風見さんが不憫でならない。てか、話さないって言ったばかりなのに馴れ馴れしく触るなっての!
降谷くんのみぞおち目掛けて肘打ちをお見舞いしてやったが
簡単に阻止されてしまう。
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