~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】
第5章 恋人
あれから車を発進させ私達は久しぶりの休日?をドライブをして楽しんでいた。
「陽菜どこか、行きたいとこあるか?とりあえず車走らせてるけど……」
「んー、海見にいきたい。ゼロくんの瞳と同じ色の海!」
「なんだそれ、でも分かった。じゃぁ、行こうか」
俺は陽菜のリクエストを受け海に向かうことにした。
「それはそうと、陽菜。お前昨日寝てないだろ?」
ギクッ。
「なぜ、そう思うのかな?ゼロくん……」
「見たらわかる。何年お前と一緒にいると思ってるんだ。化粧で誤魔化してもバレバレだ」
「ゼロくんには隠し事できないね……実は昨日は警視庁で報告書をまとめたあと、警察庁にもハシゴして机の上に積まれた仕事を終わらせていたら、いつの間にか朝日が登っておりました。あはは」
「はぁ、まったくお前は。きちんと休めと言っておいただろ」
「だって、しないと風見さん含む皆が過労で倒れると思って……」
「それで陽菜が倒れたら、元も子もないだろ」
「うぐっ。おっしゃる通りでございます。以後気をつけます」
「ぜひ、俺にお仕置きされたくなかったらそうしてくれ」
前に何回か、約束を破ってゼロくんにお仕置されたことを思い出す。ゼロくんのお仕置は大変意地悪なのだ。あの時は確か丸々1日ずっと焦らされつづけたあと、意識を失っても永遠にイカされ続けた。あんなのは身体がいくつあっても足りないし、ごめんこうむる。全力で約束を守ろう、うん。
「わぁっ。海だっ!!久しぶりにきたなーっ」
「陽菜海好きだもんな」
「うん!前に皆できたときは、楽しかったね……」
「あぁ、そうだな」
皆とは警察学校の同期の、伊達くん、萩原くん、陣平くん、ヒロくんのこと。皆、あまりにも早すぎる若さでこの世を去ってしまった。
思い出にふけっていると、車を停めたゼロくんが助手席のドアを開けてくれる。
「お手をどうぞ、お姫様」
「あっ、ありがとうございます///」
こんなことをサラッとしてくれるゼロくんはほんとイケメンだと思う。
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