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~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】

第5章 恋人


「陽菜が安室透の恋人になれば、2人で行動しても怪しまれない…それにバーボンとしても警察関係者が恋人なら情報を手に入れるためと思わせることができるしな」

「なるほど、逆手にとるってことね」

「それに、前々から思ってたんだが陽菜に他の奴らが触れるのが許せなくてね……恋人なら堂々と悪い虫を追い払うことが出来る」

「ふふっ、なにそれ。ゼロくんの独占欲じゃない」

クスクスと笑いながら、愛を感じて嬉しくなる。

「あぁ、そうだよ。悪いかよ、俺が安室透の間に陽菜に変な虫がついてないか、いつも気が気じゃないんだ。陽菜の事になると俺は冷静じゃいられないんだ」

「んんっ……」

狭い車の中でゼロくんは私に覆いかぶさり、強引に噛み付くようなキスをしてくる。

「はぁっ……っ、陽菜っ」

「っ……ぜろっくっ……」

何度も角度を変える度、深く深くゼロくんの舌が私の中に入りこんでくる。逃げてもすぐ絡め取られ、息をする隙なんて与えてくれない。

「(苦しっ……息ができないっ……)」

「陽菜っ……すきだっ……誰にも渡さないっ」

流石にこのままでは呼吸困難になると思い、ゼロくんの胸板を叩く。ゼロくんは名残惜しそうに口を話し、お互いの舌と舌から銀色の糸がのびる。

「はぁっはぁっ……」

「悪い、陽菜。がっつき過ぎた。大丈夫か?」

呼吸を整える私の背中を擦りながらといかける。

「私、いつか絶対ゼロくんのキスで殺される気がする……」

「ははっ。そんなこといえるなら大丈夫そうだな」

「笑い事じゃないからっ!!まったく!しかもここ車だし、外から見えるし公衆わいせつ罪で捕まるからね!!現役警察官がほんと何やってんだか!」

「陽菜が可愛すぎるのが悪いんだ。仕方ないだろ?」

いたずらっ子のような顔でいわれたら何も言えない。

「もぅ。29歳のくせになんでそんなに可愛いのよ、バカ……」

「お褒めに預かりこうえいです」

「褒めてないからっ!」

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