~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】
第5章 恋人
あきれている私たちをよそに、楽しそうな二人なのであった。
「陽菜さん、今日はなんだか疲れているように見えるけど、お仕事忙しいの?」
「一応お化粧で隠してきたつもりだったのに、コナン君には誤魔化せなかったか。実は、今日が久しぶりのオフだったから、夜更かししちゃって…」
「それはいけませんね。夜更かしはお肌にも悪いですし、きちんと睡眠を取らないと陽菜さんのお身体も心配です。」
「安室さん、ご心配ありがとうございます。でも、現役刑事ですし、意外と丈夫なので!」
「でも、陽菜さんって、ほんといい意味で刑事には見えないです。可愛いくて美人ですし、私と同い年って言われても違和感ないですもん。」
「蘭ちゃんそれは、言い過ぎだよ。でも嬉しいな!ありがとう!」
可愛いことを言ってくれる蘭ちゃんの頭をなでる。蘭ちゃんこそ本当に可愛い。妹にしたいレベルの可愛さである。
「僕も陽菜さん、すごく魅力的で素敵だと思いますよ。彼氏とかはいらっしゃるんですか?」
急に恋愛を突っ込んでくる安室さん。どういう意図で聞いてきているのか…。
「こんな仕事をしていますので、彼氏は久しくいないですよ。」
「えぇっ!もったいない!陽菜さん、こんなに素敵なのに彼氏さんいないんですか?!」
安室さんより早く蘭ちゃんが食いついてくる。
「残念ながら…。ぜひ、いい人いたら紹介してください。」
肩をすくめながら、冗談交じりに話す。
「では!僕が立候補してもよろしいでしょうか?実は初めて陽菜さんを見たときから忘れられなくて、一目惚れしてしまいました。可能性があるならば、僕の彼女になってくれませんか?」
ブッ。突然の安室さんの言葉に思わず、飲んでいたアイスコーヒーが口から出そうになる。
「きゃーっ。これって告白?ねぇ、コナン君!そうだよね!?」
「僕、子供だからわかんないけどそうかもしれないね。」
興奮する蘭ちゃんの横で微妙な表情のコナン君。
「(まって、まって。これって何が正解?なんでこんな展開に?ここは付き合うべきなの?)」
悶々と自問自答を繰り返す。寝不足で頭も回らないので、とりあえず流れに身を任せてみることにする。
「えっと、不束者ですがよろしくお願いします?」
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