~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】
第5章 恋人
警察庁を後にし、今日はオフなのでいったん家に帰ってシャワーを浴びてからポアロに向かうことにする。
「ふーっ。さっぱりした!もうお昼か、おなかもすいたし今から準備してポアロに向かうと丁度いいかも!」
化粧をし、着替えを済ませポアロに向けて出発した。
カランコロン。
「いらっしゃいませ!」
ドアをあけると安室モードのゼロくんがなぜかエプロンをつけて働いていた。どうやら、毛利探偵に目をつけ監視するためにここを次のバイト先に選んだのだろう。
「こんにちは。安室さん、ここでもバイトされていたんですね。」
「陽菜さん!また会えて凄く嬉しいです!実は前のところは辞めて、今日からここでバイトとして働かせてもらっているんです。」
「そうだったんですね。」
「あ!席はどうされますか?」
どこに座ろうか悩んでいると、先に来ていたコナン君と毛利探偵と蘭ちゃんに相席を誘われたので、そこに座ることにした。
「いやぁ~、ポアロで陽菜にお会いできるなんて光栄です!」
相変わらずな毛利探偵に笑顔で答える。
「陽菜さんは今日はお仕事休みなの?」
「今日は久しぶりのオフなんだぁ。だからちょっとおしゃれな喫茶店に行こうと思ってここにきたの。でもまさかコナン君がいて、まさか安室さんまでいるなんて驚いたよ。」
「そんなことより、毛利さん!僕を毛利さんの弟子にしていただけないでしょうか!!」
ぶっ。突然の安室さんのお願いに全員びっくりして手元が狂いそうになる。
「先日の毛利さんの名推理に、自分の未熟さを痛感いたしまして、一から出直しを!ですからこうして毛利さんのおそばでバイトして毛利さんが関わる事件に同行させていただければと…」
「だがなぁ、俺は弟子なんてとらねえ主義で…」
渋る、毛利探偵に対してコソッと耳打ちする安室さん。
「授業料として、事件一つにつき…ほどお支払いするつもりですけど」
「まっ!まじで?」
いくらといったのかまでは聞き取れなかったけど、コーヒーを飲んでいた毛利探偵の目が輝いたところから推理するとけっこうな額を提示したなと思う。
にっこりと笑顔で答える安室さん。
「採用!!!!これから私のことは先生と呼びなさい。安室くん。なはははははっ。」
「はい!毛利先生!!」
「「「(なんなの、この二人…。)」」」
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