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~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】

第4章 小さな探偵さんとプライベートアイ


安室さんの情報から、伴場さんと初音さんは同じホテル火災で助け出され2人とも身元不明のまま同じ教会で育てられていたらしい。

「(となると、2人の両親はその火災事故で亡くなり、さらに2人はまだ赤子だった…。伴場さんはすぐに里親がみつかり初音さんはしばらく教会で育てられた…)」

考えこんでいたらコナンくんが蘭ちゃんに問いかけた。

「ねぇ、蘭姉ちゃん。初音さんの背って蘭姉ちゃんより低かったよね?」

「う…うん。それに彼女、かなり高いヒールのブーツ履いてたから私よりずっと低くて150センチそこそこだったかも」

2人のやり取りをきいてピンと来た。なるほど、そういうこと。だとしたら、この事件はとても悲しくて切なくて儚い恋だと思う。どうやらコナンくんはこの真相に気づいたらしい。

「(小さな探偵君の方が上手ただったようだね。君はほんとにいったい何者なの?)」

コナンくんによる証拠集めが完了したらしく、毛利探偵による推理ショーがはじまった。この推理ショーで2人の悲しい真実が白日の元に晒されると思うと胸が傷んだ。

「さっきも言いましたが血縁者出ない限り、遺伝子情報のほぼ一致はまず、ありえません!現在同じ型のDNAの別人が現れる確率は4兆7000億人に1人とされていますし、第一女性には男性だけが持っているY染色体がないからすぐに分かりますよ。」

「汚染されたせいで、性別の部分をほぼって、いってるかもしれねぇだろ?」

「だっ、だとしても!そんな2人が偶然出会い、たまたま恋に落ちて結婚しようとしたっていうんですか?」

毛利探偵の推理に食って掛かる安室さん。

「出会ったのは偶然かもしれねぇが、惹かれあったのは必然だったと思うぜ。2人は双子だったんだから。」

やっぱり、そうだったのね。2人は血液型も誕生日も一緒で、黙っていてもお互いの考えていることが分かることがある。さらに同じホテル火災で助け出された。ここから推理するとやはり2人は双子。初音さんはこれを知ったから自ら命を……。

「でも、一卵性双生児って確か男男か女女しか産まれなかったようなきが……」

「高木さん、普通はそうなのですが……」

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