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~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】

第4章 小さな探偵さんとプライベートアイ


「僕が彼女に伴場さんの身辺調査の途中経過を報告していた現場に居合わせたようですし。」

「一体、なんなんだね。あんたは……」

目暮警部と安室さんに言われタジタジになるサングラスの男。おそらく彼もまた、初音さんと同じような内容で調査を依頼された探偵。

「今までの話を踏まえて考えると、おそらく彼もまた探偵かと思われます。依頼主は新郎である伴場さん。初音さんが最近誰かと頻繁にあっているようなので探ってほしいと。そして、密会現場を突き止めることはできたけど相手が分からなかった、というところだと思います。」

私は今までの内容から連想されるであろう内容を話す。

「そこの可愛らしい刑事さんの言うとおりだと僕も思います。密会現場を抑えたのはいいものの、相手の男はフードを被っていて顔が分からない。でも聞いた声が僕に似ていたので、僕をテーブルに呼んで注文をし、声が同じだったのを確認したのでサインで伴場さんに伝えたというところでしょう。」

足りない部分を補足ながら、説明する。サングラスの男は自らを探偵だと認め、安室さんに尾行して撒かれたと説明する。

「(そりゃそうだ。現役の公安警察が素人に尾行されるなんてこと、絶対ありえない……)」

困ったような表情でごまかす安室さん。そんな顔ですらカッコイイと思う。
その後も話を聞いていくと、どうやら2人は同じ境遇の養子同士だったらしい。

「でもなぁ、こんな優男に依頼しないで俺に依頼してくれてれば、彼女も自殺なんでしなかったと思うぞ。この優男がお前の行動を逐一電話で報告してたから初音さんも……」

「ぼっ、僕はそんな電話してませんよ!それに、酔って女性にじゃれついていた程度でしたし、あれを電話で聞いたとしてもとても自殺するとは……」

「(電話と言えば、彼女泣きながら伴場さんにさよならって電話をかけたっていってたよね。さよなら……か。一体彼女に何が……それにもし、伴場さんが犯人なら証拠を残しすぎてる気がする。)」

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