~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】
第4章 小さな探偵さんとプライベートアイ
現場の駐車場からパーティー会場に移動し、みんなを集めて目暮警部はこの事件は殺人の可能性があることを話した。
「えっ?!殺人?!自殺じゃぁなくて?」
毛利探偵は驚きながら目暮警部に問いかける。
「あぁ。コナンくんがみつけたつけ爪の先にわずかに皮膚が付着していてな。もしかしたら誰かと争ったときについた犯人の皮膚の可能性が高い。」
目暮警部の報告で考えこむ毛利探偵。その横には今朝も会ったような気がするウェイターさんの姿が……。
バチっ。私の視線に気づきそのウェイターさんは誰にもみられず口元に手を当てウィンクをしてくる。きっと黙っておけと言うことなのであろう。
「(まさか、探偵の仕事でウェイターをするっていってたゼロくんとこんな所で会ってしまうなんて……ここでは安室さんと呼ぶことにしよう普段からボロをださないように気をつけてはいるけど、同じ空間に長時間いるのはちょっと危険な気がする。ここにはコナンくんもいるし細心の注意を払って全力で素早く事件解決に尽力しよう。)」
心の中で決意し、今までの情報から私も推理していく。
殺人かもしれないとわかり、婚約者の伴場さんは取り乱す。
伴場さんはどうやら、右手をコップの破片で怪我をしたらしい。さらに彼のスーツケースから見つかった彼のヘアブラシの毛髪と初音さんのつけ爪のDNAを調べた結果、一致しているとの報告が入る。
「ふざけるな!!俺が殺したってのか?!そんな事するはずないだろ!!」
「まぁまぁ、落ち着いてください。ピッタリ一致したという訳ではないので改めてあなたからDNAを採取して調べたいのですがよろしいでしょうか?」
高木さんがなだめながら問いかける。
「でも、彼女に抵抗をされて、引っかかれた傷をごまかすため、わざと僕に殴りかかってケガをしたって場合も考えられますよね?」
安室さーん、この状況で火に油を注ぐ発言は辞めてくれと頭を抱えてしまう。急にでてきたウェイターの、挑発するような発言に食ってかかろうと伴場さんがした時、後ろからサングラスの男がでてきた。
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