~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】
第4章 小さな探偵さんとプライベートアイ
現場につくと、なぜかいつも事件現場にいる江戸川コナンくんと毛利探偵と娘の蘭ちゃんがいた。どうやら被害者は毛利探偵の友人の伴場頼太さんの婚約者だった方であるらしい。
「遺体は黒焦げで、現在歯の治療痕から照合してもらっていますが、おそらく亡くなったのはこの車の持ち主の加門初音さんかと……」
高木さんの報告が入る。結婚パーティーで黒焦げで亡くなるなんて同じ女として悲しい気持ちになってしまう。
「うむ……車が燃える直前にその加門さんから自殺をほのめかす電話があったというのはほんとうかね?」
「ええ。」
自殺……。幸せの絶頂にいた彼女に一体何が起こったのだろう。きちんと真実をみつけなければ……。
千葉くんからトランクに旅行用の大きなスーツケースがあるとの報告が入った。どうやらハネムーンに行く予定の荷物だったと毛利探偵は推理しているみたいだ。
「ですが、毛利探偵。なぜ、そんな幸せだった初音さんが自殺なんか……」
「おぉ!今日は陽菜さんもおられましたか!これはこれは!」
デレデレと挨拶をしてくれる毛利探偵。なぜか私が来たらいつもこの調子なのである。
「詳しくはわかりかねますが、マリッジブルーってやつなのかもしれませんなぁ。」
毛利探偵が話す横で、小さな名探偵であるコナンくんが車の下に落ちていたつけ爪を見つけた。どうやら初音さんは2時間ほど前に、ネイルサロンに行くと言ってパーティー会場を抜け出したらしい。
「(ネイルサロンに行った人が自殺なんてするかしら?この事件、まだ自殺と断定するには早い気がする……)」
コナンと目があい、きっとコナンくんは私と全く同じことを思っているのだと感じた。
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