第1章 片思いの彼に好きと言ってみた。
〜エドワード・ニューゲートの場合〜
「グラララ!セリア、またエースとやりあったみてェだな!」
「だってエースが喧嘩ふっかけてくるんだもん!」
エースと言い合いして
そこからヒートアップすれば船をわざわざ降り
みんなに見守られながら容赦なしにむかってくるし
むかっていくのが当たり前になっている。
「セリアが悪い!」
「エースが悪いに決まってる!」
「お前らいい加減にしろよぃ!」
またやりそうで船がメチャクチャになる前に
マルコが間に入って私たちを止める。
「やらせとけよマルコ。」
「こいつらいつまで経っても変わんねーなァ。」
「はぁ?!私少しは大人になったから!」
「どこがだよ!ばーか!」
そういうエースだって人にばーか!なんて
子供みたいなことを言ってるくせに。
「ねぇオヤジ!私も大人になったよね!?」
「グラララ!そうだなァ、背も伸びた。」
オヤジのそばに寄って言えば
頭を撫でて笑ってくれた。
「えへへ!オヤジ大好き!!!」
「あァ、おれもお前たちを愛してる。」
オヤジがそう笑えば、言い合ってたエースも
周りのみんなも笑って私の頭を撫でくりまわしたりする。
私はオヤジが愛してくれるからここにいる。
喧嘩ばっかりのエースも家族だと思ってるし
思ってくれてるのがわかるから嫌いにはなれない。
「エース、負けないからね!」
「あァ!俺も負けねェ!」
オヤジ、私もっと強くなるから、
長生きして見守っててね!