第1章 片思いの彼に好きと言ってみた。
「っ、ゾロってたまにキザというかなんというか、
キャラブレするよね。」
「あー?キャラブレぇ?何言ってやがる。
ふっ、まぁ何でもいいけどよ、笑うならちゃんと笑え。
きちぃんならそれなりの顔で俺んとここいよ。」
「な、にそれ!かっこいいんだか悪いんだかわかんないじゃん。」
優しくないようで優しいんだもんな。
あのバカサンジに劣らず。
「でもありがとうゾロ。」
「なんてこたぁねぇ。
腹減ったな、おれは起きて先いっとくぜ。」
ほかの奴らも呼んでくんだろ?と頭をかきながら
私が来た方に歩いて行った。
「さて次はロビンか「あら、ここにいるわよ?」」
「ぬぁ!っもう、ロビンってば。」
ルフィたちの影響か最近イタズラをしかけてくるようになった。
「フフフ、だってセリアあなた、かわいいんだもの。」
「かわいいわけもないしー。
私はロビンみたいな色気が足りないみたい。」
「色気、ね。
またサンジくんに言われたのね。」
そうなんだけど、何ですぐわかるのかな。
私ってそんなにわかりやすい?
もしかして本人にもバレちゃってる?
「でも、そうね、色気はないことないじゃない。
可愛いところもあればたまに見せる大人っぽさも
あなたには備わってると思うけど?」
「そ、そんなことロビンに言われてもお世辞にしか聞こえないよ。」
「あら、そう?じゃあこれならどう?」
「ひぇ?!うっ、ひぃ、あははははは!
ちょ、ろび、ひゃっははは!」
手を構えるロビンを見て何かと思えば
私の身体に手を生やしてくすぐってきた。
「だ、めっ、ロビンッ
ひゃんっやぁっおね、がいやめっ、、!」
でた、意地悪なロビンのくせ。
息ができないのと際どいところまでしっかりくすぐってくるもんだから、
変な声まで出てしまう。
ガチャ
「おい、はやくしねぇとさめ、ってなぁっ!?!!!」
ドアを開けたのはどうやらサンジで、
横で何やら言ってるみたい。
「さ、サンジぃっ、たすけてっ、ひゃんっ
やぁっ、ろび、んがッ」
涙でサンジの顔ははっきり見えないけど
助けてくれることを願うしか今の私にはない。
「...ロビンちゃん止めてやってくれ。」
「ふふ、...じゃ先に行ってるわね。」