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海の男たちに愛される話。

第1章 片思いの彼に好きと言ってみた。



「なにこれこわい。」
「引いてるじゃねぇか!」
「てかいつ撮ったのこの寝顔とか、
てかこの写真も本当は
ルフィのとこのサンジたちと撮ったやつだよね。」

宴会みたいな写真だったはずなんだけど、
私の横顔が切り取られてて貼られてる。
他にもいっぱいそんなものばかり。

「...こういうことです。」
「いやなにがよ。」
「これをコアラに見られたもんだからさ
内緒にしてもらってたってだけ。」

ルフィのとこにたしかに私も貼ってあるけど
ここだけは私の写真しかなくて、
それはあまりにもそういうことだと物語ってる。

「自惚れていいの?」
「言うつもりなかったけど...お前が結婚とか出てくとか言うからさ。」
「私がサボのこと好きだってわかってた?」
「かもな、だったらいいのに、ってぐらいだったさ。」

どうしてこんなに遠回りをしたんだろう。
ちゃんと好きだと言ってれば私は今まで悩まなくてよかったのに。

「ていうかいつから?」
「い、いわないとだめなのか。」
「え、知りたいし。
まさか生まれる前からとかキザなことは言わないよね?笑」
「何笑ってんだよ!言うかよそんなこと!」

だよね、と笑ってまたサボも笑う。

「ごめんね、サボ。」
「ん?」
「私素直じゃなくて、困らせたよね。」

「おれがこれからうんとセリアを素直にさせればいいんだよ。
誤解させたりもしないからな、おれの愛情表現を
受け止める覚悟はしておけよ?」
「えっ、....お手柔らかにね。」

少し妖しく笑ってる気がしたけど
まぁ、彼らしいような気もしてうなずいた。

で、コアラ曰く私たちはお互いにわかりやすくて
お互いに鈍いからここまできたんだと後日に
報告をしたときに言われた。

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