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海の男たちに愛される話。

第1章 片思いの彼に好きと言ってみた。



「おまえはおれと一緒にいるって言ったろ!」
「兄妹は一緒にいなくたって大丈夫でしょッ」

どうしてそんな泣きそうな顔をするの?

「他のやつと結婚とかそんなことも許さない。」
「ッなによ、じゃあずっと独り身でサボと一緒にいろっていうの!?」
「だからっ!」
「この先ずっと恋愛もできずに
女を捨ててあんたといろって
「だから言ってんだろ!
他のやつとの結婚も許さないし
他のやつと一緒にいるのも許さないし
恋愛なんておれと一生してればいい。
女なんて捨てたところでずっとおれは
セリアを女としてしか見れねぇから問題ない!」」

なんて?

「ま、また、何言ってんの?
びっくりして涙も止まったん、だけど。」
「冗談でもないしシスコンでもないぞ。」
「なおさらなんだけど..え、わかんない。」
「なんでだよ!ここまで言わせといてか?」

だってずっと言われてきてた言葉と違うんだもん。
いい人見つけたら連れてこいよ、とか
かわいくない妹だ、とか
結婚は程遠いな、とか
笑って言ってたじゃん。

「だってサボ、その言い方じゃぁ、
私を好きって言ってるもんじゃ...ん。」
「っ、そういうことだろ。」
「なにそれ。私サボのこと好きって言ったっけ。」
「は!?違うのか?!」

言ったようなもんだけど、
サボは鈍いからわかんないと思ってた。
私が嫌味を言ったってわかんないと思ってたから。

「ち、がくないよ。
でも、じゃあコアラは?
秘密も共有するってことは違うの?
ふ、二股なんていやなんだけど。」
「ふ、二股!?
んだぁぁああもう!」

なんて叫びながら私の腕を掴んで
ずんずんとどこかへ向かう。

「さ、サボ?」
「引かないでくれよ?」
「ルフィへのブラコンさなら引くほど見たけど。」
「いいから、ほら入って。」

どうやら連れて行かれた先はサボの部屋で、
ちゃんと見ろと言うかのように
背中を押された。

「だからルフィでしょ?」
「そこのかけてる服、はずして。」
「はぁ?なにそ、れ...ぇ?」

言われた通り服を取り外して
隠れてあった壁を見ると、
そこには私の写真があった。


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