第1章 片思いの彼に好きと言ってみた。
〜コビーの場合〜
「コービーィーーーー!!」
「はぃっ?!ぬぁ、あぶなッ」
私は一応少将で一応コビーの上司になる。
少将になるのも面倒くさかったけど
最低でも少将でいてくれなんていう変な命令を下されて
この地位にいる。
「セイリア少将ッ、急に飛びこんでこないでください!
危ないですし、立場を考えてくださいよぉ!」
少将になるつもりも毛頭なくて
ただ生活できるぐらいのお金がもらえれば全然いいし。
でもコビーが口うるさく言うのも、
私が少将以上の戦闘力を持ってるからで。
「なんだよ〜!2ヶ月ぶりに帰ってきたのにさ!」
「それは嬉しいですけどッ、って何言わせるんですか!」
コビーって絶対童貞だよなぁ。
かわいい。すき。
これで童貞じゃなかったら私悲しいよ?
「えー、なにー?私に会えて嬉しい?」
「何言ってるんですか!
僕みたいなのをからかう暇があるなら仕事してください!」
目の前でいまだに顔を真っ赤にさせて
目を逸らす彼を見て、私は一歩離れる。
「?」
「私が少将だから相手にしてくれないの?」
「またそんなこ「答えて?」」
まだ笑顔は崩さない。
どんな答えでも私は笑うと決めてる。
「僕は大佐であなたは少将で
あなたのような人と僕がこうやって楽しげに話すのもおこがましいと思ってます。」
なんでそうなるんだろう。
私は私でコビーはコビーなのに。
「じゃあ私が階級を落とせば私と仲良くしてくれる?」
「それはだめです!」
私が言えばきっと、暴れ回るからと一時でも
大佐ぐらいにはおろしてくれるはず。
「私は階級も関係ない、コビーが好きなんだけど。」
「急にど直球に言わないでくださいよぉ!」
あーもー可愛いなぁ。
そう言えば私初めて好きって言葉にしたな。
だから揶揄われてると思ってたのかな?
「まわりくどくいくとそこに甘えて応えてくれないじゃん!」
「あま!?た、確かにそう言われても仕方ないですけど...。
じゃあこうしましょう!僕の階級が上がるにつれ僕から伝えていきます!」
「え、それってコビーの童貞もらえるまで何年かかる?」
「な、ななな何言ってるんですか!!!!?!!!」
大事じゃん。
「でもいつか私のヴァージンもらってね。
コビー、大好き。」
「はい、ぼくもだいす..ってぇぇええ!?!」
