第7章 街の日常
私も帝人くんと同じ気持ち。
むしろ尊敬もしているかもしれない。
きっと帝人くんはこの街に思いを馳せているかもしれない。
今までテレビや漫画でしかないと思っていた「非日常」
そのわくわくを私は壊してしまったかもしれない。
正臣くんの情報量に臨也さんを無理くり重ねてしまい、つい口に出してしまった
『正臣くんって色んなこと知ってて凄いな。
まるで折原臨也さんみたいだね』と。
その時、正臣くんの顔が引きつった。
正臣「涼、なんでお前その人の事知ってんだよ。」
私は焦った。臨也さんから名前を出さないようにと言われていたのに
『き、昨日、正臣くんが絶対に手を出しちゃいけない人間について話してたときにその人の名前出したでしょ?そ、それで少し気になったから調べてたの・・・アハハ』
正臣「ふーん、じゃ家に帰ろうぜ、送ってやるよ」
そう言って、気にしてなさそうだった。
でも、まさかその後に正臣くんの引きつった顔をもう一度見るとは思わなかった。