第8章 初めての仕事
放課後、池袋の街を巡り巡った私と帝人くんと正臣くん。
大体の雰囲気は掴めたのはいいんだけれども、予想以上の足に疲労が・・・
私は夜のバイトに行かなくてはいけないため、夕食を早く済ませて行く準備をした。
『なんか今日の正臣くんは元気だったね。』
帝人「うん、そのせいで足がパンパンになっちゃうかと思ったよ〜」
『思うってことはなってないんだ!』
帝人「あ、いや、そこまでパンパンじゃないっていうか、パンパンなんだけど」
焦り出す帝人くん。
『・・・分かった、分かったから!
そろそろ行かないと間に合わないし行くね!』
帝人「あ、うん、行ってらっしゃい!」
私は自宅を後にして待ち合わせの池袋の駅前に向かった。
今の時間は午後7時前。むしろ家に帰らなければいけない時間帯。
私は駅前にいるはずの人物を探す。
探して数分、その人物は現れた。
臨也「やぁ、早いね。君のことだからもっとゆっくり来るのかなと思ってゆっくり来たんだけどなぁ」
『遅れてもいいんでしたら1時間ぐらい遅れてきますよ。やっぱり最初ですから少しくらい真面目にならないと』
臨也「そう。じゃあ、行こうか、カラオケボックス。」
カラオケボックス?ふと、疑問に思った。
当然彼のすることだからろくなことではないと前々から思ってきた。でもカラオケボックス行くことに関しては謎だ。しかも両手には似たようなサイズのトランクケースが握られていた。
『やっぱ、何がしたいのか分からないや』私は臨也に聞こえるか聞こえないかぐらいの声で呟いた。それを聞き取ったのか
「そのうち分かるさ」
という言葉が帰ってきた。