第7章 街の日常
時間を取っていることに気が付いた遊馬崎さんと狩沢さんは少し語って帰って行った。
漫画を買い終えた私たちはどこに行くのか分からず正臣くんの後を追った。すると周囲の建物よりも目立つ人が現れた。
その人は、手にチラシを持っていて、板前さんのような格好をしているのだけれども身長は恐らく2メートルを超えていて、まるでプロレスラーのように太い筋肉がついている。どう考えても変だ。するとその人はこちらの視線に気付いて話しかけてきた。
「オニイサン、ヒサシブリ」
帝人「『!?』!?」
正臣「サイモン、久しぶりじゃんよー!元気にしてた?」
正臣くんのおかげで、特に帝人くんそ注がれた視線を移動することが出来た。
帝人「ぼ、僕死ぬかと思った」
帝人くんが耳打ちしてきた。
『うん、ちょっと怖かったね。でもあの人がサイモンって言う人か・・・』
私も耳打ちで返した。
サイモン「ンー、キダ、寿司喰ウ。イイヨ。ヤスクするヨ。スシはイイヨ?」
正臣「あー、金ないから今日は勘弁。今度高校に入ったからバイトするよ俺。そんでお金入ったら喰うからサービスしてよ」
サイモン「オー、ダメ。ソレシタラ、私ロシアの大地の藻屑にキエルよ」
正臣「大地なのに藻屑かよ」
それから適当に流してサイモンと別れた。