第7章 街の日常
正臣「いいか、帝人、涼。こっちの女の人が狩沢さん。んで、こっちが遊馬崎さん。」
正臣くんから紹介を受けた2人は「どうも」と言ってきた。
『嘉那衛涼です。宜しくお願いします。』
帝人「・・・あ、え、ええと・・・竜ヶ峰帝人って言います。」
その名前を聞いて遊馬崎さんが首を傾げる。
遊馬崎「ペンネーム?」
狩沢「なんで高校生1年生がペンネーム使うのよ。・・・ああ、ラジオとか雑誌投稿とか?」
帝人「あ、あの、一応、本名です・・・」
消えそうな帝人くんの声を聞いた遊馬崎さんと狩沢さんは目を見開いた。
狩沢「嘘ぉ。本名なの!?」
遊馬崎「いや、凄い!カッコイイじゃないすか!いやいやいや、漫画の主人公みたいだ!」
そういった言葉に帝人くんではなく正臣くんが反応した。
正臣「そんな・・・照れるじゃないですか」
私が正臣くんに突っ込みを入れたら狩沢さんと重なったので、顔を合わせて笑った。
帝人くんはと言うと、どうしていいのか分からないと言った顔でその場に立ち竦んでいた。