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海軍日誌

第5章 ミニオン島へ


状況的にロシナンテもオペオペの実を狙っていることは想像出来る。
医者には治せない珀鉛病もオペオペの実を使えば活路が見いだせるかもしれない。そこにかけて、少年の延命を私に持ちかけてきたのかもしれない。

でもそうすると、ロシナンテはセンゴクさんからの指示を無視する事になる。しかも海軍が欲するオペオペの実を横取りする事にもなる。
そしてそれは更にドンキホーテファミリーが欲する悪魔の実でもある。

もうこれは、どちらからも追われる事になる。

「どうするつもりなのかな…」

そもそもロシナンテは何故、ドンキホーテファミリーから離れているのか分からないし。あぁでもきっと珀鉛病の子供が絡んでるんだろう…

うまく事が運ぶように考えに考えている中

私を乗せた小舟は悪天候に見舞われた

悪天候の中必死に船の軌道修正をし続け、なんとか目的のミニオン島の近くまでたどり着く頃電伝虫が鳴いた。

ープルプルプル…ガチャ

「はい。」
「どれくらいでつく?」
「いや、近くまで来てる…からもうすぐかな」
「そうか、特徴を伝えておく…歳は13歳白いモコモコした帽子に黒の模様がある。今は体調が悪いから布団を被せてる。斑点が顔にも出てるから…顔を見れば珀鉛病だとすぐ分かる。」
「??ロシナンテと一緒にいるんでしょ?」

「あぁ、念の為だ。頼んだぞ」

ーガチャ

「ちょ!…本当に子供と一緒にいるんでしょうね?」

何故、自分が居ないみたいな感じで話すんだろう。
まさか、無茶するんじゃないかと胸騒ぎがしてくる。

のんびり船に乗ってる場合じゃないと、船の舵取りをやめる。
ここからは走っていく。

誰にどう加勢するかなんて私にはもうとっくに決まっていた。

子供の頃、悪夢にうなされて泣いていたロシナンテ。
子供ながらに守りたくて支えたくて強くなりたかった。
大きくなるにつれ守る必要もなくなった気でいたけど、彼はいざと言う時に非情になれないしドジが炸裂する。けどそれで良いんだ…私が居るから。

私は、ロシナンテが大切だ。

愛とか恋とかそんな言葉じゃ収まりきれない感情。

私は、船を捨て六式の1つ月歩で目的地まで空を走る事にした。

目的地に着く前に空から海軍の船を確認する。

1隻…2隻…遠くにお鶴さんの軍艦も来てる。
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