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海軍日誌

第5章 ミニオン島へ



「世界政府に関わるヤツは吐き気がする!近寄るな!!」
「ふーん…なるほどね。でもここにいたらもっと怖ーい海軍がいっぱい来るよ。」
「ロー、頼む。コイツは大丈夫だから…おれを信じろ。」
「とりあえず、あっちの方角に町があるから。移動しよ。ロシナンテは動けないよね…」

何年振りだろうか、自分よりも大きくなった彼を背負うのは。
折れた腕がズキズキと痛むけど背負ったロシナンテから体温が伝わってくるのが安心する。

ローと呼ばれる少年は様子を伺いながらすぐ後ろをついてくる。


「悪い。」

「いや、まぁ…言いたい事とか色々あるけど。怪我が治ったら。ね。寝てていいよ。少しでも体力回復しないと。少年、もう少し歩くけどまだ歩ける?大丈夫?」

「歩ける」


目も合わさずに短く答えてくれる。
世界政府に関わるヤツは吐き気がする…ね。


ープルプルプル…プルプルプル…


「……」

「鳴ってるぞ。」

「…」


センゴクさんからミニオン島がどうなってるかの確認だろう。
今頃、海軍からバレルズ海賊団の壊滅とオペオペの実がなくなった報告を受けて私が今どこでどうしているか心配してるのかも知れない。


「出ないのか?」

「後でかけ直すよ。この電伝虫の番号は家族しか知らないから。」


それから暫く歩いて、町にたどり着くと取り急ぎ空き家を紹介してもらい医者をよびロシナンテの治療をしてもらった。

少年は、人の目につかないように毛布を深く被り静かにしていたが、ロシナンテの治療が終わるとすぐに自分の目でロシナンテの無事を確認していた。
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