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海軍日誌

第5章 ミニオン島へ



「オペオペの実…(まさかロシナンテはそれを狙って…)それに、バレルズって…元海軍将校のディエス・バレルズですよね?」
「そうだ。急ですまない、一部の者しか知らない極秘扱いだから。どうしようかと悩んだのだが…どうにも胸騒ぎがしてな。」
「…事情は理解しました。今ロシナンテはドンキホーテファミリーですか?ドンキホーテファミリーが横槍を入れる情報はそこから?」
「いや、ロシナンテは半年前にファミリーを離れている。
が、数日前に連絡が入り、ドフラミンゴからファミリーと合流しろと悪魔の実の横取りの作戦を伝えられたらしい…その取引がある島には近づくなと念押しをしたのだが…心配でな」

「分かりました。単独で取引がある島に向かいます。」

電伝虫をしまうと、ため息をついた。
何故こうセンゴクさんもロシナンテもギリギリに頼ってくるのだろうかと。そんなに頼りないのかと自信を無くす。

これでも強くなったのだ。
恐らくどちらかが死にそうなほどの怪我をしても能力を使って助けられるくらいはタフになったはずだ。

風向きと方角の確認をしてから、持ち出してきた数少ない荷物の中から地図を取りだし行き先の島の形大きさを確認する。

そういえばバレルズ海賊団にはちょっとした思い入れがあった。
昔、船長のバレルズは海軍に所属していた。
そこに居た私よりも5つ年下の男の子は、とても可愛かったのを覚えている。父親からはドリィと呼ばれていたあの子は今は元気だろうか。

この海賊団は正直なところいい噂は聞かないが、彼は今何をしているのだろうか。

そして横槍を入れようとしている、ドンキホーテ・ドフラミンゴ…
やつは何処から悪魔の実の取引情報を手に入れたのだろうか。非常に気になる所だ。
センゴクさんはあまり気にしていなかったけど。

まさか

海軍に…潜入スパイが紛れ込んでいるのだろうか。

ここは気にしておかないといけない点かもしれない。

ドンキホーテファミリーの作戦は聞いたが、うまくいくだろうか。
事情はわからないが半年も離れているロシナンテに作戦の全てを伝えるだろうか。

考えろ…

そして

ロシナンテと私の合流場所。
ミニオン島。

ロシナンテは多くを語らなかった。
少年の辛さを取り除いて欲しい。

それだけだ。
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