第10章 戦いは期末テストで
「さて、今回は藍奈さんがほぼ1位を占めたことによって1人1本ということなので1本…」
「ちょっと待った!殺せんせー?私の聞き間違いでなければ1教科1本というわけであって1人1本とは言ってなかったよね?よって、三本私が頂くことになるけど?」
「にゅや!?そ、それは…。」
殺せんせーは結局口ごもってしまい、なんとか三本で了承してくれた。だけど、殺せんせーは副教科という存在を忘れている。
「アホ抜かせ。五教科トップといったら国英社理家だろーが。」
「か、家庭科ー!?」
「誰もどの教科とは言ってねーだろ。」
そこで寺坂くんは家庭科を持ち出し、100点は寺坂くん、綺羅々ちゃん、村松くん、吉田くん。
「ちょ、ちょっと待って!か、家庭科なんて!」
殺せんせーは焦っているようだったが、千葉くんに唆されたカルマはにやりと笑ってもっと殺せんせーを崖っぷちに追い込んだ。
「なんてって。失礼じゃね?殺せんせー。5教科最強の家庭科さんにさ。」
そして、それに乗っかってクラス全員は殺せんせーの約束を破れないようにした。だから、このクラスは大好きだ。
「合計触手ななほーん!!」
殺せんせーはさすがに怯えているようだった。
「カルマ、あれで殺せんせーやれるかな?」
「どうだろうね。けど、今ならやれると思うなぁ。」
「だよね!!」
結果、私たちの完全勝利でA組に再び乗り込む形となった。