第10章 戦いは期末テストで
私はカルマを探して外に出ると木に寄っかかっていた。
「カルマ…っ、ん?」
私は駆け寄ろうとしたが、そこに殺せんせーが現れた。
「さすがにE組は強い。5教科総合6位までは独占。E組は最高で学年1位で浅野くん藍奈さんが同点でした。余裕で勝つ俺かっこいいーとか思ってたでしょー?はずかしいですねぇー!」
殺せんせーがカルマを煽り倒している所のようだった。全部丸聞こえ。
「そして、彼女である藍奈さんにも顔向けできない!さて、カルマくんはこれからどうしますかぁー?」
呆れた。中学生に恋愛問題まで出して煽り倒すなんて。そう思いながらクラスに戻ってくるカルマに声をかけた。
「カルマ!どうよ、今回ほぼだけど1位の座は貰ったよ!」
「…。俺、今話せる状況じゃない。」
「そうだと思ってデート誘おうとしたのに残念。じゃあ、1週間は一緒に帰らない、それでいっ…!?カルマ!?」
私は学年10位という座でストップしたかるまにそう持ちかけたらいきなり抱きしめられた。
「…。やだ、それはやだ。一緒に帰る。」
耳を真っ赤に染めながら私の方に顔を埋めた。今はちょっと子どもっぽくてかわいいや。口が裂けても言えないけど。そして、ホームルームとなった。