第10章 戦いは期末テストで
E組に戻り、またまた始まった特別強化学習。
「ふぁぁー。」
あくびをしながらカルマは少しサボっているようだった。
「こら!カルマくん!真面目に勉強なさい!君なら総合トップ狙えるでしょう!?」
殺せんせーはサボっているカルマを見て顔を赤く変えていた。
「殺せんせー、最近普通の先生見たくトッブ、トップってつまんないよね。それよりどうすんの?明らかになにか企んでるよね、そのA組が出した条件って。」
「たしかに、それは私も思った。学秀は何をしようとしてんだか。」
「は何か聞いてないの?」
私は何も知らないと言いかけた時、殺せんせーは私たちの条件の提案をしてきた。
「これをよこせと言ってみてはどうでしょう?」
それは沖縄での強化合宿の案内だった。
「なるほどねぇ。そう来たか。」
「ねぇ、カルマ。今日家行ってもいい?一緒に勉強しよー!」
私は負けてらんないと意気込んだ期末。全教科トップをとってやると宣言したからには徹夜をしてでも勉強に励んでいた。
「うん、いいよ。なんなら、泊まってく?」
私はカルマからの提案を快く受け入れ、カルマの家でテスト勉強することにした。だけど、最近のカルマはどこかサボり癖がある、というよりやる気がどこかに行ってしまったようだった。