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月が欠けた日から…

第10章 戦いは期末テストで


そんなこんなで迎えた期末当日。明らかに皆ピリピリしているようだった。

「渚ー、あんたは仕上がってる?」

「まぁ、山が当たれば…。」

私は試験会場にりおとなぎさと一緒に向かった。この日だけは特別に学校内に入れることになっている。まぁ、私は特別でもなんでもないけど。

「はー?どうよ、あんだけ宣戦布告してたけど仕上がりは?」

「まぁ、私は基本はもちろん、応用も叩き込んでは来たよー?」

そう言いながら向かっている途中なぎさっちと同じクラスだったらしきやつらに絡まれた。

「なぎさー、お前らA組と無謀な賭けしたんだって?」

はぁ。つかれる。そう思った時、りおはさらっとやり返していた。す、すげぇ。

「さてー、私ら一番乗りー!…ん?」

「どうしたー?りお。」

りおに続き、なぎさとクラスの中に入ろうとすると窓側の席にぽつんと座った誰かがいた。

「「だれ!?」」

私たちは戸惑っていると烏間先生がちょうど来た。

「律役だ。さすがに、人工知能の参加は認められず律が教えた替え玉で決着した。交渉の時理事長に大変だなぁ、こいつも。という哀れみの目を向けられた俺の気持ちが君らにわかるか…?」

そう言われた私たち3人はすごく申し訳ない気持ちになった。

「「頭が下がりますっ…!!」」

烏間先生はそれともうひとつ、言葉を残していった。

「頑張れよ。」

私たちはその言葉だけでもすごく励みになった。

「「はい!」」
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