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月が欠けた日から…

第8章 教育の違い


なぎさっちの一撃で、鷹岡先生は口から泡を吹いていた。

みんなはぎょっとして私たちを見ていた。だが、私はこれだけじゃ気が済まない。だから、私はナイフを持ち直した。

「あれっ、二度打ちじゃダメなんでしたっけ…って、!?何するつもり!?」

「こいつは、殺さないと気が済まない。うちを侮辱し、クラスメイトをボコられたんだぞ。生かしてたまるかよ。」

低い声でそう言うとなぎさっちは私と少し距離を引いていた。だが、私の殺意は止められた。

「そこまで!勝負ありですね、烏間先生!」

「殺せんせー!何してんだよ!こいつ生かしておいていいのかよ!気がすまねぇんだよ!ひょっとしたらみんなやられる所だった!うちは桜ノ宮を侮辱された!やられてばっかりで溜まるかよ!」

殺せんせーは私の化けた姿にびっくりしていたが、冷静になったあとはこう言われた。

「藍奈さん。いくら憎む相手でも殺してしまっては藍奈さん自身のその先が壊れてしまう。だからといって鷹岡先生は許しては置けない。わかります。ですが、1回ナイフを置いてみてはいかがですか?」

私はそう言われ、ガックリと体を落として、ナイフが落ちた。
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