第8章 教育の違い
「からすまぁ。お前の目も曇ったなぁ?女子と小さい男子なんてなぁ。」
あんなこと言っているが2人ならやれる。なぎさっちは信用出来る。
「なぎさっち、最初はうちにやらせて。その後あいつの首を絞めろ。なぎさっちならやれるだろ?」
「えっ、あっ、わ、わかった…。」
なぎさっちもうちの異常さにぎょっとしているが決心は着いたようだ。
「おい、聞いてるか?クソ教師。うちがケリつけてやんよ。本物のナイフ、ちゃんと扱ったこともねぇくせによゆーある格好すんなよ。うちが殺してやるよっ!」
そう言って一気に走り出し、獲物目掛けて一直線に走り込んだ。あっちは素手だ。戦闘態勢に入っている。隙がありありだな。
「よせ!藍奈!」
「へっ、ばかがっ……!?!?」
私は殴りかかろうとしている手を避けて一気にお腹を蹴りあげた。こんなデケェ体でも私なら1発でやれる。だが、すぐ起き上がるほどだ。だからここですばやく1周回り込む。
そしてナイフを目の前に通過させ、ギョッとさせたタイミングで背中を掴みあげ、あとは、そこからなぎさっちの出番だ。
「なぎさっち、やってしまえ。」
なぎさっちはハッとしていつものように歩いてきて技をひとつ決めた。