第8章 教育の違い
次の日の体育。
今日の体育は最初から鷹岡先生だった。ギャグ線のある面白い先生だと、最初は思った。
「さて、訓練内容の一身に伴って、新たな時間割を組んでみた。」
これは、やばいな。何が起こるかわからない。
「夜9時まで訓練!?」
「こんなの出来ないよー!」
前原くんが講義に出たが、鷹岡先生はそれをねじ伏せた。お腹を蹴りあげて。
「前原くん!鷹岡先生!指導するにもやり方とかあるんじゃないですか!?こんなの中学生にやらせるとか頭おかしいんじゃないの!?」
私はさすがにびっくりして声を張り上げて前に出た。
「……君、名前は?」
私はこの人に普通の名前だと通じまいと思い、桜ノ宮を名乗った。
「へぇ、私に名前聞くんですね。先生なら名前もちゃんと調べてきた方がいいのでは?先生なら名前は覚えなきゃ。藍奈、隠名、桜ノ宮様だ。極道様だよ。覚えとけ。」
そう言った瞬間クラスの空気が張りつめた。鷹岡先生はギョッとしたが、すぐ元に戻った。
「ふんっ、あの桜ノ宮のお嬢様がここにいるわけないだろ。嘘を言うな。それか拳でやるか?」
「へぇ、名前を聞いても普通でいられるなんてね。」
そう言って戦闘態勢に入ったが、次は神崎ちゃんにまで手を出した。神崎ちゃんが烏間先生の授業を希望すると言ったからだ。
「藍奈。そして君たちもまだ分かってないようだな?」