第7章 梅雨明けは球技大会
次の日。
「フムフム、クラス対抗球技大会ですか!ですが、E組がないのはどうしてです?」
「1チーム余るからって素敵な理由で。だけどその代わりエキシビションマッチに出なきゃならない。野球部とね。」
私は昨日の帰りに起こった出来事を話さなければならない。
「野球となりゃ、頼れるのは杉野だけど勝つ秘策とかねぇの?」
「…。無理だよ。かなり強いんだ、うちの野球部。だけどさ勝ちたいんだ。それに昨日の帰りに色々あって…。」
杉野が昨日の出来事を話してくれた。私が今の野球部主将、進藤くんに告られたこと。去年のリベンジマッチとして野球部が勝てば進藤くんと私が付き合うことになること。
「「えぇ!?進藤くんにー!?」」
「、ちょ、どういうことよ!?」
「熱い!熱いぞこれは!先生、カルマくんと藍奈さんのカップルの方を推してるんですよ!取られる訳には行かないっ!」
「ちゃん、俺らのマドンナをあんな奴に取らせるわけにはっ!いつかは俺の彼女にするために!」
そりゃ、ザワつくわな。
「だから、ほんっとに男子のみんなごめん!こんなことに巻き込んじゃって…」
申し訳なさ過ぎてみんなに謝ったが実は逆のようだった。
「そんな事ないよ!なんならもっと殺意わいたよ!」
「俺もの彼氏としてやられる訳には行かないし」
「学一のマドンナは誰にも取らせたくないっ!」
(いや、もうカルマのもんだよ。クラスの全員そう思った。)