第7章 梅雨明けは球技大会
「なんだ、進藤くんじゃん。話ばっか聞いてりゃ、ろくなもんじゃねぇよな。振っといてせーかいだわ。」
独り言で言ったつもりが意外とでかかったらしい。
「「え、、進藤くんを知ってるの!?」」
3人からそう言われた。ちらりと見てみれば進藤くんもビックリしていた。
「てか、去年振ったやつって…。」
まぁ、いいたいことはわかる。
「藍奈……。てか、一緒だったの忘れてたわ。振った男って随分つめてんだな。」
絡まれたらしょうがない、付き合ってやるか。
「当たり前じゃない。今、うちのクラスメイトのこと随分言ってたようだけどほんとに振っといて正解ね。あんたみたいなクズ、こっちから狙い下げよ。それに、今うちはあんたより最高にいい男が隣にいるしね。」
「っ…。だが、俺は藍奈に告っといて正解だって思ったよ。今度の球技大会、杉野が投げるんだろ?」
「っ…えっ、まぁ、投げたいなって。だけど、なんでそこにが関係してるんだよ。」
進藤くんはニヤリと笑って私を見た。
「だって、藍奈の彼氏って、お前、赤羽だろ?どーみてもお似合いだもんな。学一のマドンナと学一のイケメンだろ?だったら、俺が宣戦布告してやるよ。藍奈、俺ら野球部が勝ったら俺と付き合ってくれよ。」