第7章 梅雨明けは球技大会
やっと梅雨も開け初夏になってきた頃、クラスも私達も4ヶ月という月日がたち、卒業まであと半年まだ無いくらいになってきた。
「やっと梅雨明けだー!」
「夏は何しようか?」
今私たち4人(杉野くん、なぎさっち、かるま、私)は帰り道を歩きながら夏にしたいことを考えていた。
「釣りとかどう?」
「いいね!今だったら釣り堀行けば釣れるかな?」
「、渚くん、今はヤンキーが旬だよ。渚くんを餌にして逆に俺らが金巻き上げるんだ!」
そう、私の彼氏は不良で(自分もだ)頭がいい。
「カルマ…。そこせめて川の魚にしようよ…」
そんな話をしながら歩いていると杉野くんが野球グラウンドフェンスから野球部の練習を覗いていた。そういえば杉野くんは野球部だっけ。
「杉野くんって野球部と仲良いんだね!」
「そうみたいだね!」
だけど、話を聞いていればそうでもなさそうだった。
「E組だから遊んでられるだろ?俺らは部活と勉強の両立で忙しくってさ!まぁ、選ばれたものじゃないからしなくていい事だもんね」
うわぁ、まじか。と話だけを聞いていたらよく見てみれば進藤くんだった。よりによって去年振ったやつかよ。