第6章 突然の転校生②
だが、襲いかかるその瞬間、イトナくんはなにかに打たれ、シロに連れていかれようとしていた。
「待ちなさい!担任としてその生徒は放っておけません!卒業するまで面倒見ます!」
殺せんせーはシロとイトナくんを引き留めようとしたが、それは失敗に終わった。
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「恥ずかしい、恥ずかしい……」
殺せんせーは、さっきからこればっかりだ。
「シリアスな展開に加担したのが恥ずかしいんです……恥ずかしい、恥ずかしい……」
私とカルマくんは後ろの方の机を並べ直しながら2人で呆れ笑いを起こしていた。
「だからこそ手に入れたい、その触手を!!」
きららちゃんは先生の気持ちを最大限に煽っていた。
「やっぱり、うちのクラスは個性豊かだよねえ。」
「ほんとだね…。だけど、これがE組らしくていいんじゃない?」
なぎさっちも合流し、私とカルマはこの意見に納得していた。
「それにしてもあのいとなって子まさか触手を持っているなんて…」
「そろそろ教えてよ、殺せんせーといとなとの事。」
私たちは殺せんせーに質問攻めをしてそれを聞き出そうとした。
「実は先生人工的に作られたものなんです!」