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月が欠けた日から…

第5章 突然の転校生


でも、今日は昨日と同じようにはならなくて済みそうだった。

「菅谷くん、教科書を伏せて答えなさい?」

斜め前に菅谷くんがいたが、どうやら固定砲台は菅谷くんに答えを教えていたようだった。

「こら!自立固定砲台さん!ずるを教えては行けません!」

この有様だし…。次の休み時間も…。

「へぇー!色んなの作れるんだねー!」

「じゃあさ!花を作ってみてよ!!」

りおもほかの女子や男子もかわいくなった固定砲台と遊んでいた。

「わかりました!明日までにデータを持ってきて作ってみますね!千葉さん!王手です!」

こんな感じでクラスで人気となっていた。

「カルマ、みんな結構あの固定砲台と仲良くなってるみたいだね?」

「は遊んでこないのー?」

カルマはあんまり興味なしと言わんばかりにひとごとのようだった。

「私はあんまり…。まだ信用できてないというか…ね?」

「そっか。じゃあ、今日は俺と遊ぶ?通常授業になってから行き帰りはしてるけど、遊んでないじゃん?ゲーセン行こうよ!」

「いいねぇー!いこいこ!」

私とかるま、寺坂組はまだあの固定砲台とは仲良くできない同盟を組んでいた。
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