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月が欠けた日から…

第4章 修学旅行は山あり谷あり


「おーい、あんた達ー!いちおー、就寝時間になるってこと言いに来たわよー。」

「あっ、ビッチ先生!いちおーって笑」

「どうせ夜通しおしゃべりするんでしょ?」

イリーナ先生はお酒の箱を持ちながら入ってきた。さすが大人なだけある。

「そうだ!ビッチ先生の大人の話聞かせてよー!普段の授業よりためになりそう!」
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「「えぇー!?ビッチ先生まだ20歳!?」」

「経験豊富だからまだ上かと思ってた!?」

私もびっくりした。肌も体も若いのは分かってたけどうちらとそこまで年齢に大差ないのに驚いた。

イリーナ先生はちょこっと自分の話をした。ほかの女子はというと

「ビッチ先生がまともなこと言ってるー」

「なんか生意気……」

こんな始末だ。

「あとさあとさ!ビッチ先生の落としてきた男の話聞きたい!」

「え!?優月!?」

「私も聞きたーい!」

「陽菜乃まで!やめといた方が…。」

今頃の中学生ってこんな下ネタ話に好みがあるのか…。(お前も中学生だ)そんなことを思いながらビッチ先生の次の言葉にみんなはゴクリと息を飲んだ。

「そうねぇー。例えばあれは17時のとき…っておい、そこ!さりげなく紛れ込むな!女の話に!」

私はイリーナ先生の指差す方向を見たらそこには殺せんせーがいた。

「いいじゃないですかぁ。イリーナ先生の色恋の話聞きたいですよー。」

「そーゆー殺せんせーこそどうなのよ〜?自分のプライベートちっとも見せないくせにー!」

「そーだよー!人の話ばっかりずるいー!先生も恋バナとかないわけー!?」

殺せんせーはみんなから質問攻めを受け、一瞬固まったと思えば颯爽と逃げて言ってしまった。
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