第1章 出会いは3年E組で
家に着いて、頬は少し冷やしてからお風呂に入った。親はいつも忙しくて夜遅くまで仕事。一人っ子の私からしたらこんなの慣れっ子だ。明日から学校だけどサボろっと。
「はぁ、まさかあの学一でふりょーでもあるカルマくんとも遭遇するとはな。」
そんなことを考えながらケータイを開いてYouTubeを見ていた。
でも、やっぱり少しかっこいい…。顔だけだけどな。そんなことを考えているうちに私は眠くなってそのまま寝てしまった。
起きたのは朝の9時過ぎだった。
「ふぁぁー。もう9時か。サボるにはちょうどいい時間か。」
そう言いながらケータイを開いてみると学校メールから連絡が来ていた。
"おはようございます、3年A組藍菜様。昨日、喧嘩をしているところを見たと目撃情報が上がってきました。証拠写真も上がっています。今日からあなたをE組へ行ってもらいます。ご健闘を祈ります。
椚ヶ丘中学校理事長 浅野學峯"
「!?けど、これでE組行きだ。まぁ、今日はいいや。なんなら傷治るまで行かないってのもありか。」
そう呟いて私はまた寝ることにした。親は知っていながらも何も言わない。成績がいいからそれだけを求めているから親はそれ以外のことには口を出さない。
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そんなこんなで3日もすれば傷は治ってきていた。学校、行くか。もう学校始まって1週間経ってるけど。