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月が欠けた日から…

第33章 未来の話


「そのあとはもう、殺せんせーは全てが終わったあと、満足そうにしながらバタリと倒れたんだ…。」

私達はそこまでを語って少し沈黙が流れた。

「…月が欠けたあの日から決まってたのかもね。殺せんせーを殺さなきゃ行けなかったのは私たちなんだって。」

私はそう呟いた。

「そうだったのかもね。」

「あの、最後の出欠はずりーよな。絶対俺ら泣かしに来てる」

「いやいや、それでなくても悲しくて泣いちゃうよあんなの。」

けど、殺せんせーはほんとにずるかった。それ以上にたくさんの宝物を残してきてくれたから。

「あのあと雪村先生のところいけてるといいね…」

私は思い出し泣きをしながらそうぼそっと呟いた。

「は思い出し泣き?そうだね、いけてるといいね。」

「うん、きっと殺せんせーは雪村先生に会いに行ってるよ。」

そこまで話すとまた沈黙が訪れた。

「ねぇ、2人とも、ちょっと外行かない?」

「行ってみよ!」
「いいよ。」

私達は殺せんせーと過した思い出の場所を巡った。最初に来たのはプールを作ってくれた場所。

「ただの教室に暗殺って科目が加わっただけで絶対にできないような経験ができた。」

なぎさはそう言った。
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