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月が欠けた日から…

第33章 未来の話


その話の流れに進路の話の思い出話になっていた。

「あの頃の僕の人生はRPG母さんの2週目だった。」

「強くてニューゲーム、か。」

私はなぎさのその話を聞いていると私がもう遊びに行かなくなっている間にほんとに色々あったらしかった。

「殺せんせーのおかげで本当の親子の会話ができるようになっていったんだー。」

「そっか。」

「あの時思ったよ、母さんを心配させない道を見つけようって。」

そんな話を聞いていると私も進路で一瞬迷ったこともあったなぁなんて思い出していた。

「私も、進路のこと一瞬迷ったこと、あったなぁ。だけど殺せんせーに結局助けて貰っちゃったりさ。」

「もなんだ。」

うんと頷くとなぎさはこういった。

「あの1年で少しづつ絡まった糸が解けて言った気がする。それはみんなも同じことで。」

「俺は教師を信用してなかったけどあのおせっかいなタコのおかげでまぁ、少しは変われたのかな。」

「カルマも私も変わってる、そうだよ。」

そう話しているとカルマがこんな話を始めた。

「そんな殺せんせーでも全く予想できなかったこともあったよね。」

「カエデ。」
「萱野。」

私はあまり思い出したくない思い出がよみがえってきた。

「完全にノーマークだったよね。」
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