第33章 未来の話
「期限は1年間。」
「ターゲットは先生。」
「そしてプロの暗殺集団も加わってね。」
なんだかこの話をしているとまたどこかワクワクしている自分がいた。
「んで、核でも倒せない完全無欠の超生物とか言ってたけど…」
「うん。」
「いざやって見たら弱点だらけもいいとこだった。」
だけど私はそこでひとつ訂正をした。みんなが気づいてるようで気づいていないこと。
「実はその弱点が先生のいいところだって気づいてた?」
そう言うとかるまとなぎさは確かにそうかも!と共感してくれた。
「言われてみればたしかにね!だけど、弱点のデパートだったよね!なんであんなにあるのか不思議だったけど…。」
「あのタコなりにね。」
私たちはうんうんと頷いて共感の嵐だった。
「本気で先生になろうとした結果だったんだ。僕らと向き合うために。」
「約束、か。」
「そうは言ってもあの教育は俺の想像を超えてたよ…」
私はカルマのその言葉にうーんと首をひねらせ私はひとつの答えにたどり着いた。
「だけど私からしてみれば普通の先生と同じように振舞っていただけだったような。」
「そうだったのかもね。」
私たちはそこで1年で起こったことを3人で語っていた。