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月が欠けた日から…

第33章 未来の話


「だれっ!?」

「あ、」

ガラガラッと勢いよく教室の扉が空いたかと思えば少し驚いている渚がいた。

「なぎさ!久しぶりじゃん!」

「カルマ!」

「私もいるよー」

というわけでこれで元祖3人組が揃ったって訳だ。

「あれ、だけど鍵は磯貝くんしか持ってないのに。」

「それはカルマがなんとやらってね。」

「なぎさも入ってきたから同罪だね。」

そう言うと渚はあははと苦笑いをしていた。

「相変わらずだね。ふたりでなにしてたの?」

「べつに。明日来る連中をびっくりさせてやろうと思ってさぁ。んでなにかしかけらんないかなーって」

結局方向性は180度変わり、なぎさも驚かせれた事だしとそれで終わった。

「そっかぁ。2人は明日来れないんだ?カルマは明日の官庁訪問で採用が決まるんだよね。不安じゃないの?」

「ん?私は明日も行くよ?今日は渚に会いに。」

そう言うとなぎさは嬉しそうにしてくれた。カルマはと言うと…

「俺はべつに。面接官が気に入る人物を演じればいいんだからちょろいもんだよ。俺の芝居が他の奴らより下だと思う?本当にやりたい仕事はその先にある。こんなとこで躓いてるほど暇じゃないよ。」

私はそんなカルマの一言で少し安心した。どこかソワソワしてるとこ、ここ数日見ていたし。

「すごいな、カルマは。は?桜ノ宮と自分の会社で手一杯とかはないの?」

私はそう聞かれてうーんと考えて言った。
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