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月が欠けた日から…

第33章 未来の話


「なぎさ、まだ着いてないかな?」

「俺らが先に着いたっぽいね。先に中入ってなぎさ驚かせようぜ。」

こういう性格はあの時から変わってないんだから…。とか言いながら私もノリノリで賛成した。

「お、いいね、おもしろそう笑」

そう言って私たちは先に中へと入った。懐かしい教室、職員室。私の座ってた机。全然変わってない。毎年アイツらが手入れしてくれてるおかげなんだなとしみじみ感じた。

「にしてもここ来るの4年ぶりとかだよ。あいつら元気にしてるのかなー?」

「さぁ。みんな変わってないんじゃない?」

なんて話しているとカルマがなにかに気づいたようだった。

「どうしたの?」

「ねぇ、あれ、校門の前に一人の男が。」

私は振り返って見てみるとそれはなぎさだった。私とカルマはしめしめと驚かす準備万端だった。

"ガラガラッ"

玄関が空いた音がして私たちはクスクス笑いながらスタンバっていた。

「いたっ!」

私は机に足を引っ掛けて動かしてしまい、だけどそれがいい感じに恐怖を煽ってくれていると信じた。と、その瞬間だった。
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