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月が欠けた日から…

第33章 未来の話


「カルマー!そろそろ行こー!なぎさ、今日しか来れないんでしょ?」

「じゅんびできた。んじゃいこうか。」

そだね、と言って家の鍵を閉めて私はカルマといつの日かの、母校へと向かおうとしていた。

「んもー、いつも私より準備遅いじゃーん。」

「ごめんごめん、車の鍵俺もったし。」

ならよし!と私たちは車を走らせ懐かしい話に花を咲かせながら椚ヶ丘中学校へと車を走らせた。そう、今私たちは一緒に暮らしている。なんなら…

「、なぎさに結婚のことと式のこと話してないんだもんね?」

「サプライズで話そうと思ってるからね!」

そう、私たちは半年前に籍を入れ、今は結婚式の準備真っ最中とのところだった。

「あいつ、どんな反応するかね。」

「ちょっと私もワクワクしてる笑」

そう話していると懐かしい椚ヶ丘中学校が見えた。

「うわぁー!なつかしいー!今は確か父がずっとライバルだとか言ってた方が理事長だとか。」

「へぇ、そうなの?んじゃ、こっから登ろうか。」

カルマは車を停め、私達は降りてあのころと同じように登校するようにE組へと向かい、着いた先に見えたのは面影しか残っていないE組校舎だった。
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