第31章 卒業式~また君に会える日まで~
私たちはバスまで送り届けられるところを、私はバスに乗らず少し学秀の隣で全員が乗るのを待っていた時だった。
「赤羽、君だけはうちに残るそうだな。ほとぼりが冷めたころ、たっぷりつるし上げて吐いてもらうぞ。君らをここまで育てた担任、殺せんせーとやらの話をな。」
「別にいいけど浅野くんの硬い頭じゃ全部理解は難しいかなぁ。ん?はまだ乗らないの?」
私はカルマにそう聞かれちょっとね、とだけ言い残しておいた。
「ほれ、お前で最後だ!ってなんでまだ藍奈乗ってねぇの?」
「ちょっとあんたたちに話がね。」
そう言うとその一言に少し渚が心配したのか声をかけてくれた。
「、でも…」
「いいから、少し先行って待っててよ。」
私はそう言って学秀達に向き直って話を始めた。
「私の親からの伝言を預かっていてね。学秀含め、5英傑のあんた方に。」
「「蘭堂さんから!?」」
私は頷き言葉を続けた。
「椚ヶ丘との締結が破綻状態にある今、私が桜ノ宮のトップとなる。そうなった暁にはとの新規締結を浅野くんに任せ、ほか4人も含めた5英傑で新改革をしてほしい、とのこと。」
「「え!?(まじ?)」」
私はそういうこと、と一言いうとみんなはすごく嬉しそうにしていた。