第31章 卒業式~また君に会える日まで~
「卒業しても俺はと一緒にいたいし。高校は離れてもこれからもよろしくね?」
「当たり前だよ!」
そしてみんな各々親に連絡し制服を取りに来てもらい、市民会館へと向かった。そうして始まった卒業式。
「藍奈」
「はい!」
私はこれまでのことを、色んなことを振り返りながらステージへと上がった。
「が進学してもあいつと、学秀と仲良くしてやってくれ、もちろん私ともね。」
「っ…。もう、泣かせないでくださいよ。」
私は証書を抱え少し泣きそうになりながらステージをおりた。そして卒業式が終わり、エントランスへでると少し人だかりができていた。
「!」
よく見るとそこにはお母さん、だけでなくお父さんと學峯さんもいた。
「えっ、あっ、なんで!?お父さん…。」
私は3人の元へ駆け寄ると嘘のような光景があった。お父さんとお母さん、そこに學峯さんまで…。そりゃ中々ないこの光景に人だかりもできるわけか。
「なんでってことはないだろう。娘の卒業式なんだから来るのは当然だろう。まさか浅野さんとご挨拶できるとは思ってなかったがな。」
「お父さんね、あんなことをしてまでものこと守ってあげたかったのよ。」
「さんとうちの息子とはこれからも仲良くして欲しいですしね。」
私は我慢できずにまた涙が溢れ、泣き崩れてしまった。