第31章 卒業式~また君に会える日まで~
「ターゲットは消え、地球は救われた。この1年本当にご苦労だった。君たちには納得できないことがあるかもしれん。しばらくは注目されて大変だと思う。機密事項の口止めも頼むことだろう。もちろん、できる限り君らを守るが俺から先に、謝らせてくれ。」
そう言って烏間先生は頭を下げていた。
「えっ、そんなこと…」
「烏間先生、平気っすよ!俺らも上手いこと平穏に収まるよう、努力するから!」
「烏間先生を困らせたくないしね!」
そういう訳で私たちが1番望んでいることを学級員のメグから話が出た。
「そのかわり、みんなの希望があるんですが。今日の椚ヶ丘の卒業式には出させてください。本校舎との戦いの日々も殺せんせーと作った大事な思い出だから!」
「あぁ。手配しよう。そのためにおれはここにいるのだからな。」
それを聞いて少し安心した。そして私たちは委員長の礼の合図で席を立った。
「全員!起立!烏間先生、びっち先生、本当に色々教えていただきありがとうございました!」
「「ありがとうございました!」」
ふたりへの挨拶をすんだ後、卒業式の話へと移った。
「で、卒業式どこでやんだ?」
「学校閉鎖されてるから市民会館でやるらしいぜ!」
私はその話を聞き制服、親に取ってきてもらわないとなと考えていた時だった。