第30章 殺せんせーの最後の生徒
その瞬間殺せんせーの赤い炎はどんどん威力が高まるように風も強まり、今の殺せんせーがやばいのはよく分かっていた、その時だった。
「なぎさ…?」
「ここを離れよう!は?怪我は無い?」
「私は大丈夫!」
そう言って合図を送ると渚はカエデを抱えた。
「僕らから注意が逸れている先に!ここにいたら確実に巻き添えだ!」
「で、でも!」
「逃げるのだって俺たちの立派な戦術だよ!」
私はカルマに手を引かれこの場所を離れた。離れた先で見た光景はもう異次元どころか訳の分からないくらいの化け物と化していた。その中でその光景は色んな色に変えて殺せんせーは死神を、シロを吹っ飛ばして言った。
それは花火のような一瞬の出来事だった。だけど誰も歓喜の声は挙げなかった。あげ、られなかった。
「殺せんせー、茅野が…」
私たちはカエデがどうにもならないことを悟りただ悲しくて泣いていた。
「寝かせてあげよう。」
「降ろさないで、なぎさくん。あまり、地面の雑菌に触れさせたくない。みなさん、失った過去は決して戻ることはありません。先生自身もたくさんの過ちを犯してきました。ですが、過去を教訓に繰り返さないことは出来ます。」
そう言って赤い球体…のようなものがどこからか出てきていた。