第30章 殺せんせーの最後の生徒
「すごい…。最小限の力で攻撃をそらし、土を使って光を防ぎ、間合いを詰めて威力を殺す。戦力差を工夫で埋めて示す姿、先生はどこまででも先生です…」
と、その瞬間殺せんせーと死神が地上へ戻ってきた。
「道をはずれた生徒には今から教師の私が責任を取ります。だが、柳沢!君は出ていけ!ここは生徒が育つための場所だ!君に立入る資格は無い!」
「まだ教師を気取るか、モルモット。ならば試してやろう。分からないか?我々がなぜこのタイミングを選んできたのか。」
その瞬間、的が殺せんせーから私たち生徒へとターゲットが移っていた。とその時だった。死神が下に降りてきた時の速さと殺せんせーが間に入った瞬間の速さで私たちは吹き飛ばされた。
「わぁっ!」
私はヨロヨロと立ち上がろうとした。
「、大丈夫?手、掴んで」
私はありがとうと言い、カルマの手を借りて立ち上がった。
「教師の鏡だなぁ、モルモット。自分一人なら逃げられるであろうこの挟撃を生徒を守るために正面から受けるとはなぁ。」
その後もその後も死神は私たち生徒を狙って攻撃しようとするところを殺せんせーは全部守ってくれていた。だけどそんな姿を見ていられなかった。