第30章 殺せんせーの最後の生徒
その瞬間、殺せんせーにとってはもう一人警戒しなければいけない人が増えてしまった。私たちはどうすることも出来ずただ殺せんせーが投げ飛ばされるところを見る他なかった。
「みなさん…さっきの授業で言い忘れていたことがあります。いかに巧みに正面衝突を避けてきた殺し屋でも人生の中でも数度全力を尽くして戦わなきゃ行けないことがある。先生の場合、それは今です!」
そう言って殺せんせーは真正面から勝負を挑んでいた。だけどその衝突でソニックブームが起こって飛ばされそうになるのを堪えなきゃ行けなかった。
「わぁっ!?」
「、大丈夫!?1回少し校舎の方の壁行った方がいいかも。」
私とカルマはソニックブームの間に校舎の壁の方へと避難した。
「今は…」
私はソニックブームを顔に当たらないようにしている腕の間から少し覗くと殺せんせーは押されているようだった。なかなか殺せんせーにまだ勝機はなさそうだった。
「まじか…。殺せんせーが…。」
私はそこで少し気づいてしまった。もしかして…そうなんじゃないのかと。
「…ん?かわしてる、?」
とそこでシロも加わったようだが殺せんせーはまだ踏ん張れている、ようだった。